2018年01月05日
化学業界合同賀詞交「好況続け」と1200人
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会、日本化学工業協会
あいさつする石飛日化協会長

日化協、石化協など53団体による合同新年賀詞交歓会が5日、都内のホテルで開催された。足元の経済環境は明るく、今年も引き続き成長が期待できるとあって、会場は1200人の業界首脳や関係者で埋まり明るい雰囲気。
石飛日化協会長(住友化学会長)が主催者を代表して「昨年は経済環境に恵まれ業界も好調に推移したが、先行きには不透明感もあり、グローバル競争は厳しさを増している。化学業界はそれぞれの強みを生かしたイノベーションを積極展開し持続的な成長につなげていくことが大切だ」「地球温暖化や安全対策にもしっかり取り組み、お客や社会から信頼される業界でありたい」とあいさつ。

続いて檀上に立った淡輪石化協会長(三井化学社長)は「昨年から経済環境に恵まれてきた。エチレンプラントの稼働率によく表れている。だが中東を含めてカントリーリスクは強まっている。米国シェールガス由来の石化製品のアジア市場への流入も懸念される。保安・安全の確保はもちろん最重要課題だが、さらなる技術革新やグローバル化対応を通じて供給サイトの責任をどう果たしていくかにも心していきたい」と述べ、グラスを掲げて乾杯の音頭をとった。会場には甘利明氏や世耕弘成経済産業大臣ら多く国会議員が駆けつけ、手を大きく振って場内の拍手にこたえていた。