2018年01月17日
PVC昨年の生産166万トン、リーマンショック時回復
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)は17日、塩ビ樹脂(PVC)及びモノマー(MVC)の12月生産・出荷実績を発表した。
PVCは生産が前年同月比100.7%の151.5千トンと6月以来6カ月連続のプラスとなった。出荷は国内・輸出向けともいぜん好調で、出荷計は同106.2%の137.4千トンだった。国内出荷の内訳は硬質用、軟質用、電線・その他用の全部門とも前年比プラスとなった。
VCMは生産が前年比99.0%の254.6千トン、国内向けは102.5%の162.4千トンと4月以来10カ月連続の前年比プラス、輸出は同100.8%の83.1千トンとなった。

■2018年見通しも明るく
PVCの17年(暦年)の生産量は166万3,674トンで前年比2.9%の増加、10年前のリーマンショック時(08年)の水準に近づいた。国内向けは103.4%の104万4,724トン、硬質、軟質、電線その他の全部門でプラスとなった。特にパイプ、建材向け需要が中心の硬質用が5.1%と大きな伸びを見せた。輸出もインド向けの好調から前年比104.0%の60万8,067トン、出荷総計は103.6%の165万2,791トンとなった。
VCMの年計は生産が272万3,262トン(105.2%)、出荷は国内向け177万5,905トン(104.5%)、輸出94万9,793トン(108.6%)で出荷総計272万5,698トン(105.9%)だった。
業界では「20年の東京オリ・パラに向けて好調はまだ続く。悪くなる要素は何もない」(角倉VEC会長)と、18年見通しも明るいと見ている。

ニュースリリース(12月実績)

塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1516166192.xls

塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1516166192.xls