2018年02月06日
東レ、膜分離活性汚泥法 省エネ基礎技術開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは6日、下廃水の処理方法の1つである膜分離活性汚泥法(MBR)の散気エネルギーを高効率に洗浄エネルギーに変換する基礎技術を開発したと発表した。今後、MBRの革新的省エネ化を目指してスケールアップし、グローバル実証を進めていく方針だ。

MBRは下水・産業廃水の処理方法の1つで、従来の活性汚泥法と膜分離を組み合わせた技術。MBRは膜で固液分離するため、安定して高度な処理水質が得られ、処理水の再利用もできる。設備の設置面積が少ないなどの利点もあり、今後さらに拡大が期待されている。

これまでは、膜に付着した汚泥の洗浄に必要な散気エネルギーの低減が処理コスト上から重要なポイントとなっていた。散気によって生み出される気泡が有するエネルギーを高効率に洗浄エネルギーに変換することで、抜本的な省エネ化が可能となる技術を開発した。膜に付着した汚泥を剥離させるエネルギー(散気エネルギー)を効率的に洗浄エネルギーに変えることで省エネが可能となる。


<用語の解説>
■MBRとは :Membrane Bio-Reactorの略。下排水中の有機物を分解する微生物から構成される活性汚泥を用いた下水・産業廃水の処理方法の1つ。


ニュースリリース
http://www.toray.co.jp/news/environment/detail.html?key=7412A7DA67DA54114925822B000791CA