2018年02月07日
産総研、風圧分布を計測 センサーフィルム開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

産業技術総合研究所はフレキシブルエレクトロニクス研究センターの牛島洋史研究チーム長らが風圧の分布を高密度に計測できるセンサーフィルムを開発した。

単一の樹脂のフィルムを切り紙細工のように加工して、小さな羽根状の可動構造を形成し、その動きを利用して風圧の分布を計測する。鳥の翼をヒントに、切り紙構造と印刷技術で風圧分布の可視化に成功した。フィルムの表面には高感度なひずみセンサーが印刷法によって形成されている。可動構造の動きを個別に検出することで風圧の分布を計測する。

従来にはない高密度な風圧分布の計測ができる。車体のような局面体が受ける風圧の計測にも利用できる。自動車や航空機の低燃費化や姿勢制御の高度化などモビリティ分野での幅広い応用が期待できる。

同フィルムを用いた風圧分布計測システムは2月14日~16日、東京ビッグサイトで開催される「プリンタブル エレクトロニクス2018」で一般公開する。