2018年03月08日
エーザイ、抗がん剤「レンビマ」でメルクと提携
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:エーザイ

エーザイは8日、開発中のチロシンキナーゼ阻害剤「レンビマ」の単剤療法および抗体「キイトルーダ」との併用療法について、米メルク社と戦略的提携することで合意したと発表した。今後、複数のがん種につい共同開発・共同販促していく方針だ。

同剤の売上収益はエーザイが計上し、開発およびマーケティング費用、粗利益は両社で折半する。
メルク社はエーザイに対し、契約一時金として3億米ドル(約320億円)、ライセンスフィーとして2020年度までに最大6.5億米ドル(約690億円)、また開発マイルストンとして最大3.85億米ドル(約400億円)などを支払う。すべての開発・マイルストンを達成した場合、メルク社からは最大で総額57.6億米ドル(約6110億円)がエーザイに対して支払われる。

「レンビマ」と「キイトルーダ」の腎細胞がんに対する併用療法については、先に米FDAからブレイクスルーセラピーの指定を受けた。また肝細胞がんに対する単剤療法でも日本、米国、欧州、中国などで承認申請中だ。