2018年04月09日
帝人、新規ファンジャケットを共同開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

帝人は9日、電動工具メーカーのマキタ(本社:愛知県安城市、後藤宗利社長)と共同で、外側と肌側の2層構造の生地の間に空気を通す内圧式クーリング構造のファンジャケット(空調服)を世界で初めて開発しと発表した。今月中旬からマキタが販売開始する。

従来の空調機能付き衣服は、外から取り込んだ空気を一旦衣服内に滞留させるため、襟元や手首、胴の裾などを締め付ける必要があったが、衣服のふくらみによる作業性低下という課題があった。

今回開発したファンジャケットは、前面と背面の2層構造の生地の間に外から空気を取り込み、ジャケット全体に行き渡らせることで衣服のふくらみを極小化した。裏地全体から空気を入れ、首筋や腋下、胸元などに排気口を配置して空気の流れをコントロールし、クーリング効果を発揮する。揮発性、伸縮性などを備えた帝人の高機能繊維技術と、マキタのファンユニット製造ノウハウを組み合わせて開発した。

市場投入の第1弾として、商船三井の中東航路向け乗務員用の作業着に今春から試験導入する。