2018年04月11日
東レ、高性能液晶ポリエステル モノフィラメント開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは11日、モノフィラメントとして世界最小レベルの繊維径20μmでありながら、高い耐摩耗性をもった高性能液晶ポリエステル(LCP)モノフィラメントを開発し、製糸技術を確立したと発表した。
LCP繊維は強度や弾性率に優れた機械特性を有するスーパー繊維で、今後ハイメッシュ(織物のメッシュ数が大きい)織物用素材として、スクリーン印刷用メッシュ織物向けを中心に展開していく計画だ。
LCPはポリマーが結晶化することで高い強度を発揮するが、結晶化の進行とともにフィブリル化しやすくなる。
同社は独自プロセスによりLCPの優れた性能を維持したままフィブリル化を抑制することで、単一成分でも十分な耐摩耗性実現した。単一成分のため製糸性に優れ、モノフィラメントとして世界最小レベル20μmの繊維径を達成した。