2018年04月16日
宇部興産の安部浩司フェロー、山口大教授に
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産
安部浩司フェロー

宇部興産は16日、同社でリチウムイオン電池(LIB)向け電解液の開発を手がけてきた安部浩司フェローが山口大学の教授に就任(出向)したと発表した。同大学「先進科学・イノベーション研究センター」で、エネルギー材料化学部門を担当、LIBのさらなる研究に取り組む。同大学とは2004年に「包括的連携協力に関する基本合意書」を締結し、共同研究や講師派遣など交流を深めてきた。これまでに実施してきた共同研究テーマは240件を超える。同社研究員の教授の派遣は2005年の前田修一主席研究員に次いで安部フェローが2人目となる。

安部氏は1991年の入社。主にLIB向け電解液の開発を担当し、1997年には独自技術による「機能性電解液」を開発した。現在も電解液の耐久性や安全性向上に不可欠な中核技術として民生・車載用LIBに幅広く採用されている。

【安部浩司氏の略歴】
1991年東京理科大学大学院理学研究科(化学専攻)修了、宇部興産に入社。化学・樹脂セグメント開発部ケミカル開発グループエレケミチームリーダー(2002年)、化学生産・技術本部 先端エナジーマテリアル開発センター長(2011年)などを経て、2014年フェロー就任。2017年、化学カンパニー電池材料・ファイン事業部電池材料開発部長。現在、化学カンパニープレジデント付特命担当。1964年広島県生まれ、53歳。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1523865868.pdf