2018年04月19日
阪大、ウイルス感染から身を守る抗体の仕組み発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:大阪大学

大阪大学免疫学フロンティア研究センターの伊勢渉特任准教授らの共同研究グループは18日、病原体からの感染防御に必須の抗体が作られる仕組みを発見したと発表した。この成果は、効果的な抗体の産生を標的にした新規ワクチン開発に大きく貢献すると期待される。

 今回、共同研究グループは、マウスを用いて、ウイルスなどの病原体を生体内から除去するために必要な抗体分子の中でも、とくに病原体との親和性の高い良質な抗体がどのように作られるかを発見した。ウイルス等の外来異物が体内に侵入すると、活性化したB細胞(病原体などの抗原を認識し抗体を産生するタンパク質)が、胚中心という微小構造の中で、高親和性の抗体を産生するプラズマ細胞へと分化する。研究では胚中心に存在するB細胞を詳細に解析し、プラズマ細胞へ分化することが運命づけられた前駆細胞を同定することに初めて成功した。また、このプラズマ細胞の前駆細胞がどのような刺激によって誕生するのかを明らかにした。このプラズマ細胞の前駆細胞を効率良く誘導することが、新たなワクチン開発の指標になると期待される。

同研究成果は、4月18日(日本時間)に米国科学誌「Immunity」のオンライン版で公開された。