2018年04月23日
奈良先端大、生体内で光刺激、世界最小デバイス開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:なし

奈良先端科学技術大学院大学の徳田崇准教授らの研究グループは20日、生体内で神経を光刺激する世界最小のワイヤレス型デバイスを開発したと発表した。
生命現象を光で操作する技術は光遺伝学(オプトジェネティクス)と呼ばれ、急発展している。これまで小型の生体埋め込みデバイスの開発が望まれてきたが、1mm3クラスの超小型化は実現しなかった。

今回、研究グループは、赤外光によるエネルギー伝送方式を採用することで、世界最小の生体埋め込み対応ワイヤレス型光刺激デバイスを開発した。新しい光遺伝学ツールとして、脳科学や神経科学のほか将来的には創薬・医療分野への貢献が期待される。JST戦略的創造研究推進事業(さきがけ)による成果。
研究の詳細は、米国オンライン科学誌「AIP Advances」に2018年4月20日(米国東部時間)付けで掲載された。