2018年04月25日
住友化学、バナナ用殺菌剤2剤を登録、拡販へ
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は25日、バナナ向け農薬として新たに登録を終えた2剤を、中南米や東南アジアの産地向けに投入すると発表した。エクアドルなど中南米5カ国では殺菌剤の「Powmyl 25SC」(パウミル)、フィリピンでは鮮度保持剤「RyzUp 40SG」(ライズアップ)をバナナ向け農薬として販売開始する。

「パウミル」は、バナナの重要病害である黒シガトカ病に優れた効果を発揮する。黒シガトカ病とは、バナナの葉を黒く変色させ光合成を阻害して収穫量を半減させる病気。有効成分てあるジエトフェンカルブが既存の農薬と異なる作用機作を持ち、防除に効果がある。

また「ライズアップ」は、ジベレリン酸を有効成分とする植物生長調整剤で、バナナの熟成を1週間以上遅らせる効果がある。フィリピンなどの東南アジアから欧米や日本などの遠方にバナナを輸出する際、鮮度の保持のために重要な働きをする。2剤とも海外で生産し直接現地に供給販売する。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1524623457.pdf