2018年04月26日
日本ゼオン、特殊架橋・水素化ニトリルゴム増産
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ゼオン

日本ゼオンは26日、特殊架橋タイプ水素化ニトリルゴム(特殊架橋タイプZetpol)の需要増大に対応するため、川崎工場の乾燥能力を増強すると発表した。2019年9月完工の予定。

「特殊架橋タイプZetpol」は、自動車の重要保安部品を中心に需要が活発化している。今回の増設はこれら分野の需要増に対応する。

「水素化ニトリルゴム(Zetpol)」は、耐油性に優れたニトリルゴムを水素化して耐熱性を高めた特殊ゴムで、現在、高岡工場(富山県)、川崎工場(神奈川県)、Zeon Chemicals L.P.テキサス工場(米国)の3拠点で製造している。このうち川崎工場では、旧来のZetpolより耐熱性を10℃以上向上させた「特殊架橋タイプZetpol」を生産しており、高温領域で使用されるフッ素ゴムからの代替需要を中心に採用が進んでいる。同工場ではガラスコード処理や繊維処理剤向けを中心に需要伸長中の「Zetpolラテックス」設備も高率稼働中。ゼオングループは、引き続き高機能な特殊合成ゴムを提供し自動車産業の発展に貢献していく方針だ。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1524722203.pdf