2018年05月17日
理研・東芝など 放射性廃棄物処理で「21世紀発明賞」
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所は17日、東芝エネルギーシステムズ、日本原子力開発機構、科学技術振興機構の「放射性廃棄物処理法」に関する特許が、発明協会の18年度全国発明表彰で「21世紀発明賞」を受賞したと発表した。

受賞したのは高レベル放射性廃棄物に含まれる半減期の長い核分裂生成物(LLFP)の資源化と低減化を実現するために、偶奇分離と加速器による核変換を組み合わせた方法。

半減期の長い奇数核種のみを取り出す方法として、奇数核種が核スピンをもつことを利用した偏光レーザーによる偶奇分離法を採用した。この発明によって、今後は地層処分場の容量の低減や処理用の大容量加速器とレアメタルのリサイクル分野の発展が期待できる。

同特許は、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が主導する革新的研究開発推進プログラム「核変換による高レベル放射性廃棄物の大幅な低減・資源化」の支援を受けて権利化された。