2018年05月30日
淡輪・三井社長、18年度「3年連続最高益」に自信
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学
淡輪 敏社長

三井化学の淡輪敏社長は30日記者会見し、18年度の経営見通しなどを明らかにした。この中で事業環境は引き続き堅調に推移し「3年連続で過去最高益を更新できる見込みだ」と業績拡大に自信を見せた。
事業戦略として、引き続き成長3領域(モビリティ、ヘルスケア、フード&パッケージ)の拡大と次世代事業の育成、基盤事業の競争力強化を柱に推進する。
18年度から3カ年間の設備投資額は3600億円の見込みだが具体案は未定のようで「投資案件はいろいろあるが、無理なジャンプはしない。自分の技術が生かせる範囲でやりたい」と説明した。

18年度の数値目標として、売上高14,800億円(17年度13,285億円)、営業利益1,060億円(1,035億円)、経常利益1,120億円(1,102億円)、純利益800億円(716億円)を掲げた。ROS7.2%、ROE14.7%、NetD/Eは0.70達成を目指す。
セグメント別営業利益(単位:億円)はモビリティ450(423)、ヘルスケア130(108)、フード&パッケージ230(199)、基盤素材330(389)その他(共通費用)△80(△84)とした。為替レート105円(111円)、国産ナフサ価格は49,000円/kl(41900円/kl)を見込む。

淡輪社長は先行きの懸念材料として、原油と為替リスクの2つをあげ「緩やかに動いてほしい。急激に動くと対応への難しさが素材産業にはある」と、きっぱりした口調だった。