2018年05月31日 | |
十倉・住友化学社長「18年度業績 増収減益見込み」 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
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住友化学の十倉雅和社長は31日、経営戦略説明会を開催し、現行中計(16~18年度)の進捗状況を説明した。この中で17年度業績について売上高2.19兆円(13.0%増)、コア営業利益2,627億円(42.3%増)、純利益1,338億円(74.8%増)と拡大したことについて、「次世代事業の早期戦列化を目指して進めてきた大型投資設備や企業買収が16年度に集中したため」と説明した。現段階で次の大型案件は見当たらないという。 同社の16~18年度設備投資額・投融資合計は6,900億円。このうち医薬品、健康・農業関連、情報電子化学のスペシャリティケミカル3部門が72%と圧倒的比率を占める。 石油化学部門はペトロ・ラービグ第1期計画が安定稼働し増収益に貢献した。第2期プラントも 建設を完了し全製品オンスペックに入ったところだ。情報電子化学部門は有機EL部材事業の拡大、フレキシブル部材の開発加速を図る。タッチパネルセンサーや液晶塗布型偏光フィルムなどOLED関連部材は需要増加に伴いさらなる販売増加を見込む。 18年度業績予想(単位:億円)は売上高24,900(17年度実績 21,905)、コア営業利益2,400(2,627)、営業利益2,050(2,509)、最終利益1,300(1,338)と増収減益見込み。スペシャリティ3部門は堅調で増益となるものの、石油化学部門は原料価格や国際市況動向に不安があるもようだ。 <18年度・セグメント別コア営業利益予想>( )17年度実績 単位:億円 ◇スペシャリティケミカル部門 1,800(1,703) ・エネルギー・機能材料 200(180) ・情報電子化学 200(123) ・健康・農業関連 590(440) ・医薬品 810(948) ◇バルクケミカル 630(946) ・石油化学 630(946) ◇その他 △30(△22) ◇コア営業損益計 2,400(2,627) |