2018年06月01日
日本ゼオン「エーテル系溶剤」に石油学会賞
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日本ゼオン

日本ゼオンは1日、世界初開発した「シクロペンチルメチルエーテル製造プロセス」で、石油学会から17年度技術進歩賞を受賞し、同学会の第61回年会で表彰式と受賞講演が行われたと発表した。

シクロペンチルメチルエーテル(CPME)は、独自の原料と合成技術から生まれた疎水性エーテル系溶剤。水との分離や水からの回収が容易で、蒸発時間が小さいなど省エネ・安全性に優れている。環境にも優しい溶剤として、主に反応溶媒、抽出溶媒、再結晶溶媒、重合溶媒、樹脂などのコーティング溶媒などに使用されている。

触媒には強酸性イオン交換樹脂を連続気相反応に使用するが、このような反応形式の実用化例は世界的にも類がない。また触媒寿命に優れ、製品は厳しい水分規格をクリアしている。こうした技術の独創性が今回、石油学会から評価された。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1527822241.pdf