2018年06月01日
京大、膵臓がん発生の新たなメカニズム解明
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:京都大学

京都大学は1日、柴田博史 iPS細胞研究所特別研究学生(現・岐阜大学医学部)、山田泰広 同教授(現・東京大学教授)らの研究グループが、膵臓がんが発生するメカニズムとして、遺伝子変異以外のメカニズムを解明したと発表した。

研究グループは、がんの原因となる代表的な遺伝子であるKrasやp53の変異によって誘導される膵臓がんを対象として、膵臓の細胞を部分的に初期化することで脱分化を起こし、がん発生に与える影響を検証した。その結果、脱分化に伴うエピジェネティックな変化が膵臓がんの発生に重要な役割を果たしていることをつかんだ。


同研究成果は、2018年5月25日に「Nature Communications」で公開された。