2018年06月05日
ロシュの「パージェダ」化学療法併用、EU承認
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:ロシュ

中外製薬は5日、ロシュ社が開発した、再発リスクの高いHER2陽性早期乳がんに対するパージェタ、ハーセプチンおよび化学療法を併用する術後補助薬物療法が欧州委員会で承認されたと発表した。高再発リスクは、リンパ節転移陽性またはホルモンレセプター陰性疾患と定義されている。早期乳がんの患者は、治療の一環として、手術のタイミングに関係なく、パージェタ併用レジメンによる手術の補助療法を1年間(最大18サイクル)受けることが可能となる。パージェタ、ハーセプチンおよび化学療法の併用による1年間の治療で、高リスクのサブグループにおいて再発または死亡リスクが23.24%低下することが示された。

パージェタの日本での効能・効果は「HER2陽性の手術不能又は再発乳がん」で、販売名は「パージェタ点滴静注420mg/14ml」。中外製薬は国内での同補助化学療法の効能・効果追加承認申請を17年10月に行っている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1528185894.pdf