2018年06月08日
日立造船、洋上風力発電「パージ型浮体」が完成
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日立造船

NEDOは8日、日立造船堺工場に次世代浮体式洋上風力発電システムのバージ型浮体が完成したと発表した。今後、北九州市沖(響灘地区)に曳航し、風車搭載や電力ケーブル接続を行う。今秋中の実証運転開始を目指す。

完成したバージ型浮体は、小型・軽量で、水面下に沈む構造物の深さ(喫水)が浅いため、水深50m程度の浅い海域でも設置が可能な点に特徴がある。厳しい気象・海象条件下でもシステムの安全性が確保できるよう設計した。
ただ、今後さらに普及拡大していくためには、着床式洋上風力の発電コストと競合できるまで低コスト化に向けた技術開発が必要とされている。

<パージ型浮体構造物の主な仕様>
◇形状 長さ51m×幅51m×高さ10m(スカート幅6mを含む)
◇喫水 約7.5m
◇材質 鋼製
◇重量 3,100トン(風車、バラスト除く)