2018年06月19日
三井化学の植物由来硬化剤、接着学会「技術賞」
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は19日、同社が開発した世界初の植物由来イソシアネート(STABiO)と、これを用いた硬化剤の実用化技術が評価され、日本接着学会(竹村彰夫会長)から18年度「技術賞」を受賞したと発表した。表彰式は14日に開催された同学会の第56回年次大会で行われた。

フード&パッケージング事業本部 コーティング・機能材事業部の山崎聡ウレタン開発グループリーダー(九州大学客員教授)らが表彰を受けた。

「STABiO」は、世界初の植物由来製品で、環境にやさしく、従来のポリウレタン材料にはない耐薬品性、耐傷付き性、高光沢を有する。主な用途は塗料や接着剤で、反応性が高いため低温での硬化や硬化時間の短縮が可能。省エネにもつながる。同社はこうした特長を生かして軽量で割れにくい透明樹脂や、独特の柔らかさが特徴のゲルなど、新しい質感が求められる製品分野にも用途開発を進めている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1529384718.pdf