2018年07月03日
ロシュ、乳がん「併用療法」に改善効果、第3相
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:ロシュ

中外製薬によると、スイス・ロシュ社は2日、テセントリク(モノクローナル抗体、一般名:アテゾリズマブ)の第3相臨床試験IMpassion130試験で、二つの主要評価項目の一つである無増悪生存期間(PFS)の延長が認められたと発表した。一次治療におけるテセントリクとアブラキサンの併用は、化学療法、パクリタキセル(アルブミン懸濁型)単独と比較して、ITT解析集団およびPD-L1の発現が認められる局所進行TNBC患者の両集団において、病勢進行または死亡のリスクを低下させた。もう一つの主要評価項目である全生存期間(OS)については、PD-L1の発現が認められる患者に改善の兆候が認められた。

テセントリクとパクリタキセル(アルブミン懸濁型)の併用における安全性は、これまでに各薬剤で認められている安全性プロファイルと一致しており、同併用療法による新たな安全性シグナルは確認されなかった。
同試験の全成績は今後学会で報告する。FDAやEMAなど各国の規制当局にも提出する予定だ。