2018年07月06日
東レと三井製糖、タイに膜利用糖化、実証プラント竣工
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは、三井製糖(本社:東京都中央区、雑賀大介社長)と共同で、サトウキビの搾りかす(バガス)からセルロースロス膜を製造しようと昨年1月、タイに合弁会社Cellulosic Biomass Technology(CBT)を設立、現地の製糖工場内に実証プラントを建設していたが、6日、三井物産と3社で同プラントの竣工式を行った。

NEDOプロジェクトの一環。現地会社のCBTは、膜利用糖化プロセスの技術実証を行う目的で17年1月バンコク市に設立した。資本金680百万バーツ(東レ67%、三井製糖33%)。タイのウドンタニ県製糖工場内に実証プラントを完成した。未利用のバガスを原料として、バイオエタノール、乳酸、コハク酸などの発酵原料となるセルロース糖と、ポリフェノール、オリゴ糖など高付加価値品を効率よく併産する技術を実証する。日本発の膜分離技術を活用して、従来の濃縮法システムと比べ50%以上の消費エネルギー削減を目指す。