2018年07月06日
理研、植物の高温耐性に寄与する遺伝子発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所の研究グループは6日、高温ストレス環境下の植物の葉で脂質代謝に関与し、植物が高温ストレスを緩和する応答反応に必須の新しいリパーゼ遺伝子を発見したと発表した。統合メタボロミクス研究グループの東泰弘研究員、斉藤和季ディレクターらのグループがつかんだ。

今回研究グループは、シロイヌナズナを用いて、高温ストレスで発現が誘導される遺伝子の中から、脂質組成変化に寄与する候補として、葉緑体に局在するリパーゼ遺伝子に着目して研究を重ねた。その結果、HIL1と呼ばれるリパーゼ遺伝子が不飽和脂肪酸を含む葉緑体脂質のリモデリング(再編成)に重要な役割を果たすことが示された。

このところ地球温暖化による気候変動によって、植物が頻繁に高温ストレスを受ける可能性が高まっている。同研究成果は、作物の高温ストレス耐性を向上させる技術の開発に貢献すると期待できる。

同成果は、米国の科学雑誌「The Plant Cell」掲載に先立ち、オンライン版(7月2日付)に掲載された。