2018年07月10日
富士フィルム、「コラーゲン」新成分 開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは10日、肌の表皮と真皮の間にある基底膜に存在し、肌のハリや弾力の維持に関わる「メッシュコラーゲン」の構造を強化するとともに、その分解を抑制する独自成分「ナノレスベラトロールEX」を新たに開発したと発表した。本成分の開発にあたって以下の研究成果が得られました。

同成分の開発研究によって(1)肌の基底膜に存在するタンパク質「ECM1」が肌のハリや弾力の維持に関わるメッシュコラーゲンの構造を密にし強化する(2)ECM1がメッシュコラーゲンの分解を抑制する、などがわかった。

また、ECM1を増加させる成分を探索した結果、ポリフェノールの一種「レスベラトロール誘導体(別名:プテロスチルベン)」にその作用を見出した。レスベラトロール誘導体とその浸透を促進するオイル「イソノナン酸イソトリデシル」を独自技術でナノ乳化して浸透性を向上させた「ナノレスベラトロールEX」を新たに開発した。

同成分によって、ECM1が増加し、メッシュコラーゲンの構造強化と分解抑制が促されることで、肌のハリや弾力の改善が期待できる。同社は、今後発売するエイジングケア領域の機能性化粧品に「ナノレスベラトロールEX」を配合する予定だ。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1531201888.pdf