2018年07月11日
昭電、AI用い「技術文書活用システム」共同開発
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工とAI活用コンサルタント会社のシナモン(本社:東京都港区、平野未来社長)の両社は11日、AIを活用した「技術文書活用システム」を共同開発すると発表した。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクト「AIシステム共同開発支援事業」による助成を受ける。

昭和電工は創業以来の約80年間に膨大な量の技術文書を知的財産として蓄積してきた。重要な技術データも文献も多く、次世代に向けて保存が必要だ。だが、膨大な紙資料を人の手で電子化するのは現実的に困難。文字や文章には書く人それぞれにクセがあり、判読し難い言葉なども多く含まれているからだ。

そこで、手書きされた文章や資料を、正確かつ高速に自動的に読み取り、整然と電子データ化できる技術を共同開発していくことにした。古い時代の「アナログデータ」を最新技術で「デジタルデータ」化し、電子データベースとして保管する。AIと画像解析に知見を持つシナモンと組み、NEDOの後押しで早期実現を目指す。

当面は、社内の技術データを対象に研究していくが、「将来的には技術を実用化し、新しい事業として広範囲に利用していくことも検討されるかもしれません」(昭和電工広報室)と言っている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1531282901.docx