2018年07月12日
BASF、酸化防止剤の生産能力 世界規模で拡大
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

ドイツ・BASFは12日、酸化防止剤Irganox(イルガノックス)1010の需要増大に対応するため、シンガポールのジュロンおよびスイス・カイステンの拠点で生産能力拡大プロジェクトを実施すると発表した。世界の生産能力を40%拡大する。カイステンは2019年、シンガポールでは2021年の能力拡大を予定している。シンガポールでは、新たな生産ラインを既存の生産設備に追加して建設し能力を2倍に増やす。

Irganox1010 は、ヒンダードフェノール系の一次酸化防止剤で、熱酸化分解からプラスチックを保護する効果がある。主にポリオレフィンに使用されるが、ポリアセタールやポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、PVC、ABS、さらにブチルゴムや合成ゴムなどのエラストマーにも使用されている。

一連の設備増強により、アジア、欧州、中東、アフリカ各地の需要増大に応える。また同社は、米国アラバマ州マッキントッシュの施設にも生産能力増強のための投資を行う予定だ。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1531372861.pdf