2018年07月12日
武田薬品、「ニンラーロ」第3相試験で主要評価項目達成
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:武田薬品工業

武田薬品工業は12日、ニンラーロ(一般名:イキサゾミブクエン酸エステル)について、ランダム化臨床第3相試験で主要評価項目を達成し、維持療法として経口で単剤投与された同剤がプラセボと比較して統計学的に有意な無増悪生存期間の延長を示したと発表した。安全性に関しては新たな兆候は認められなかった。

同試験では、多発性骨髄腫と診断され、大量化学療法および自家造血幹細胞移植に奏効を示した成人患者を対象に、維持療法としてのニンラーロの有効性を検討した。同社は今回得られたデータを世界各国の規制当局に提出する予定だ。

なお、ニンラーロは現時点では多発性骨髄腫に対する自家造血幹細胞移植後の維持療法として承認されていない。今年12月に開催される第60回米国血液学会(ASH)年次総会にフルデータを提出する予定だ。