2018年07月25日
住友化学、米国にバイオラショナル研究拠点完成
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:住友化学
完成したバイオラショナルリサーチセンター

住友化学は25日、米国グループ会社であるベーラント・バイオサイエンス社(VBC)が、約3000万ドルを投じてイリノイ州の本社近くに建設していた「バイオラショナルリサーチセンター」が完成し、移転とともに稼働開始したと発表した。

VBCは、微生物農薬や植物生長調整剤などのバイオラショナル(注)分野の世界規模メーカーで、現在90カ国以上で事業展開している。
完成した研究センターは、敷地面積が約5600m2、総工費約3000万ドル。
研究スタッフは60名程度となる見込みだ。住友化学の健康・農業関連事業分野のバイオラショナル拠点として、基礎研究から応用研究まで幅広い活動を展開していく方針だ。

また、VBC本社と近接している立地を生かし、同社のマーケティング・販売と研究開発とのさらなる一体化を進め、研究開発強化につなげていく方針だ。

住友化学は、2016年11月にブラジルに「ラテン・アメリカ・リサーチ・センター」を開所したのをはじめ、2017 年7月には米国で2カ所目となる農薬開発試験用圃場「中西部農業研究センター」の運営をイリノイ州シャンペイン近郊で開始した。また、本年6月には兵庫県宝塚市の健康・農業関連事業研究所内に新設した「ケミストリーリサーチセンター(Chemistry Research Center)」を稼働させた。今後も、グローバルな研究開発体制の拡充を通じて新たなイノベーションを創出し、食糧、健康・衛生、環境などの課題解決に貢献するとしている。


<用語の解説>
■バイオラショナルとは :住友化学グループでは、天然物由来などの微生物農薬、植物生長調整剤、根圏微生物資材などや、それらを用いて作物を病害虫から保護したり、作物の品質や収量を向上させたりするソリューションを「バイオラショナル」と定義している。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1532491970.pdf