2018年07月30日
ダイセルと金沢大学、包括連携協定に調印
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ダイセル
協定書を交換する山崎学長(左)と札場社長

セルロースの研究で親密な関係にあったダイセルと金沢大学が、さらに協力関係を深めようと包括連携することになり、30日、札場操ダイセル社長と山崎光悦金沢大学学長の間で協定書の交換が行われた。

札場ダイセル社長は署名後の記者会見で「金沢大学とはセルロース分野を中心に30年以上共同研究してきた実績と人的交流がある。最近はその成果も出てきている。さらに関係を強化しオープンイノベーションに持っていきたい。10月には金沢大学に連携講座を開設する。教員を派遣し学生や先生たちと一体になって、より広い分野で連携していくつもりだ。設備なども相互に有効活用していきたい」と抱負を語った。

山崎学長は「ダイセルは来年創業100周年と聞くが、金沢大学も前身の金沢高等工業の設立から再来年には100周年を迎える。ともに化学の研究や開発に古い歴史を持っているということだ。包括連携することで基礎から応用、実用まで一気通貫で研究できる意義は大きい。未来につながり、社会貢献できる研究につながることを期待したい」と、ダイセルとの包括連携に大きな期待を示した。

両氏の署名には報道陣のほか企業側、大学側双方から5人づつ首脳陣が立ち会い盛大な拍手を送った。