2018年08月08日
カネカ、米国で航空機向け高機能複合材 展開
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カネカは8日、米国グループ会社であるKaneka Aerospace LLC(本社:米国カリフォルニア州=KAE)に航空機などの部材となる高機能複合材 プリプレグ(炭素繊維を使った強化プラスチック)製造設備を新設すると発表した。投資額や設備規模、完成時期などは非公開。

カネカは国内ではプリプレグは生産していないが、米国では2017年に樹脂配合メーカーApplied Poleramic社を買収、さらに今年1月にはHenkel Corporationの高機能複合材事業を買収して航空機・宇宙分野へ参入した。

今回、プリプレグ製造設備を新設して航空機・宇宙分野向け配合樹脂からプリプレグまでの一貫生産体制を構築する。今後拡大が見込まれる炭素繊維強化プラスチック市場に向けて、難燃性、耐熱性などに優れるベンゾオキサジン樹脂を用いた高機能複合材を供給し、事業拡大を図る。

同社は、航空機・宇宙向け複合材事業の中核としてKAEを一層充実させる、M&Aや事業提携をグローバルに推進することで、2025年には航空機・宇宙分野の高機能複合材領域で売上高200億円を目指す。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1533710386.pdf