2018年08月23日
住友化学など、印刷法有機ELディスプレイ量産化へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は23日、印刷法で有機ELディスプレイの開発・製造・販売を行うJOLED(ジェイオーレッド、本社:東京都千代田区、石橋義社長)が発行する第三者割当増資の一部を引き受け、50億円を出資したと発表した。

住友化学のほか、デンソー(300億円)、豊田通商(100億円)、SCREENファインテックソリューションズ(20億円)の3社も出資を引き受けており出資額の合計は470億円となった。

JOLEDは2015年1月、有機ELディスプレイパネルの早期事業化を目的に、ソニーとパナソニックが有する有機ELディスプレイパネルの開発部門を統合して発足した。資本金237億2500万円で、出資構成は産業革新機構75%、ジャパンディスプレイ15%、ソニー5%、パナソニック5%だった。

JOLEDは、2016年パイロットラインを立ち上げ、17年12月には21.6型4K印刷法有機ELディスプレイの出荷を開始した。今回さらに事業拡大するため、増資により石川県能美市に事業所を開設し、世界初の印刷法有機ELディスプレイの量産工場(基板サイズ:G5.5、生産能力:ガラス基板ベースで月産約2万枚)の建設に着手する。2020年の稼働開始を目指す。

住友化学は同工場向けに有機EL発光材料の納入など、材料開発面で協力する。デンソーは車載向けディスプレイの開発で協力。豊田通商は販売面で協力する。またSCREENファインテックソリューションズは印刷設備の開発・製造・販売・サービスの展開で協力する。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1535007446.pdf