2018年09月13日

富士フィルム、世界最速の深層学習用スパコン導入

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：富士フイルム

富士フィルムは13日、ヘルスケア事業や高機能材料事業での開発スピードを加速するため、世界最速の計算処理能力を誇る、米国・NVIDIA（エヌビディア）社のディープラーニング用スーパーコンピュータを10月に導入すると発表した。これにより、深層学習に伴う複雑な計算に要する時間を大幅短縮し、AI技術の開発をさらに加速させ、さまざまな製品・サービスに応用する。 今回、NVIDIA社の「NVIDIA DGX-2」を導入する。1台あたりの計算処理能力が1秒間に2,000兆回と世界最速。深層学習時の計算処理時間を大幅短縮する。また、総計512GBのメモリを搭載しており、医療画像や動画などの大容量データの学習も高速に行うことができる。富士フィルムはこれに独自の高速並列計算手法を適用して、複数台の「NVIDIA DGX-2」で構成されるスーパーコンピュータのスペックをより有効活用して、短時間で精度の高いAI技術の開発をめざす。 同社は、医療機器などのメディカルシステム事業を始め、医薬品、バイオCDMO、再生医療事業などのヘルスケア事業、ディスプレイ材料・ファインケミカルなどの高機能材料事業などを展開しており、各市場におけるニーズや課題の解決に積極的にAI技術を活用している。 ディープラーニング用スーパーコンピュータを導入 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1536808372.pdf