2018年09月27日
富士フ、結核診断キットに国際基金4.2億円追加助成
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは27日、現在進めている結核の高感度・迅速診断キットの開発について、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)から、新たに4億2,000万円の助成を受けることが決まったと発表した。
共同開発パートナーであるスイスの非営利組織FIND(Foundation for Innovative New Diagnostics)とともに、今後、世界保健機関(WHO)の早期推奨取得、開発途上国での臨床評価加速など量産化準備をいそぐ。

富士フイルムとFINDは2016年4月にGHIT Fundから2億2000万円の助成を受け、尿から排出される結核菌特有の成分「LAM(リポアラビノマンナン)」に着目して迅速診断キットの開発を進めてきた。富士フィルムの銀塩増幅技術を応用した高感度検出技術により、機器を使わず、カートリッジに検体を滴下するだけで、簡単にその場で結核菌の有無が判定できる。電力などのインフラが整っていない開発途上国での使用に適している。

今年5月には南アフリカで試作品による臨床評価を行い、その結果、目標としていた診断性能を達成した。これを受けて、GHIT Fundからさらに4億2,000万円の追加助成が決まった。富士フィルムとFINDは今後、開発途上国でのさらなる臨床評価と、CEマーク(欧州整合規格)の取得など量産化準備を加速させ、WHO推奨取得を目指す。


ニュースリリース

富士フイルムとスイスの非営利組織「FIND」が共同開発中の・・・
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1538007985.pdf

Fujifilm and FIND*1 to Receive JPY420 Million Additional Funding・・・
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1538007985.pdf