2018年10月03日
帝人ファーマ、痛風治療剤 中国で輸入薬品承認
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人ファーマ

帝人ファーマは3日、同社が創製した高尿酸血症・痛風治療剤「フェブキソスタット」が、中国の国家薬品監督管理局(NMPA)から輸入薬品承認を取得したと発表した。同社は、現地で販売委託契約を締結しているアステラス製薬(中国)有限公司と連携し、2019年初から販売開始する。

中国の専門調査によると、同国内の痛風患者数は全人口の1.1%(約1,500万人) 、その主因となる高尿酸血症の患者数は、全人口の13.3%(約1.8億人)に上ると推定されている。帝人ファーマは「フェブキソスタット」をグローバル戦略品と位置づけ、2010年から中国上市に向けてアステラス製薬と共同で準備を進めてきた。

「フェブキソスタット」は、世界的にも高尿酸血症・痛風治療領域では約40年ぶりに同社が開発した医薬品で1日1回の服用で、腎機能が軽度から中等度低下した患者が用量調節をせずに服用することができる特徴がある。

同社は現在、米国や欧州、中国、東南アジア、中東など100以上の国・地域で同剤の独占販売契約を締結し、すでに77カ国で販売している。引き続けグローバル展開に注力していく方針だ。