2018年10月04日
日本触媒、ベルギーの高吸水性樹脂、AA設備完工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本触媒
完成したアクリル酸プラント

日本触媒は4日、ベルギーの子会社NIPPON SHOKUBAI EUROPE N.V.(NSE)が、同国・アントワープに約350百万ユーロを投じて建設していた高吸水性樹脂(SAP)年産10万トンとアクリル酸(AA)同10万トン設備が完成し、2日完工式を行ったと発表した。

式場には在ベルギー特命全権大使の林肇氏やベルギー連邦政府の国務長官、アントワープ港湾公社議長、地元市長ら来賓のほか業界関係者ら約100人の来賓が出席し工場の前途を祝った。

同社の五嶋祐治朗社長は「NSEはこれまでSAPを生産してきたが、好調な需要に応えて今回増設できた。新たにAAプラントを完成したことで、AA・SAPの垂直統合の強みが最大限発揮できる」と喜んだ。

NSE(初田卓己社長)は1999年の設立。資本金193百万ユーロ、従業員188名。今回の完工でSAPは既存の6万トン設備と合わせて年産16万トン、AAは年産10万トンを新設し事業基盤を大幅強化した。日本触媒グループ全体では、AAが年産78万トンから88万トン、SAPは同61万トンから71万トンに拡大した。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1538621559.pdf