2018年10月04日
出光など3社、秋田地熱発電 噴気試験段階へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:出光興産

秋田県小安地域で地熱開発を実施中の出光興産、国際石油開発帝石、三井石油開発の3社は4日、5~9月にかけて掘削した井戸の噴気試験に入ったと同計画の進捗状況を発表した。

現地調査は2011年度にスタートし、これまでに第1段階の地表調査、第2段階である温泉モニタリング調査・事前環境調査を終えて、今年5月から第3段階となる試験井による掘削調査を開始中だ。5~9月に掘削した試験生産井A-1及びA-2号井を使い噴気試験を本格実施する。両井戸とも実際の生産井と同規模のためより実際に近いテストが実施できる。今後1~2週間かけて連続噴気を行い、生産能力を評価する。井戸の噴気能力(蒸気量)や地下温度、地熱流体の化学成分、井戸周辺の透水性などを検証する計画だ。

日本には豊富な地熱資源が存在しており米国、インドネシアに次ぐ世界第3位とポテンシャルは高い。地熱発電は天候に左右されずに安定的な電力供給が可能な再生可能エネルギーとして注目されており、現在、国内各地で調査・開発が進められている。

出光興産など3社は子安地域で今後、2018年度~2021年度にかけて第3段階の調査(生産・還元試験、貯留層能力評価、環境影響評価など)を実施して予定だ。


ニュースリリース参照
http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2018/181004.pdf