2018年10月05日
カネカの生分解性ポリレジ袋普及事業 JICAが採択
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは5日、生分解性ポリマーを使用したレジ袋のアフリカ・ケニアでの普及促進事業計画が、国際協力機構(JICA)の2018年度第1回「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」に採択されたと発表した。

ケニアは人口約4500万人。首都ナイロビには国連環境計画の本部がある。国内では年間約1億枚のレジ袋が使用されているが、量が増える一方で、ごみ処理場の不足から不法投棄が社会問題となり、政府は対策としてプラスチックごみの削減を目的に2017年8月、プラスチック製レジ袋を禁止する「Plastic Bag Ban法」を制定するなどの動きがあった。

カネカは、100%植物由来の生分解性ポリマー「PHBH」(商品名)を持ち、国内外で果物・野菜やコンポスト袋などの用途に向けて市場展開中。
同社はJICAでの事業採択を受けて、今後ケニアでは政府機関(国家環境管理局、標準局など)に対する生分解性の認証・ラべリング制度の導入に向けた支援や、現地加工メーカーに対する生分解性ポリマーレジ袋の製造技術指導などを行う。さらに生分解性ポリマーレジ袋の理解・普及を通じて、将来は同国内での生分解性ポリマーの事業展開を目指す。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1538704197.pdf