2018年11月05日
京大など「肥満解消」の新たなタンパク質発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:京都大学

 京都大学の舟場正幸・農学研究科准教授、北里大学の橋本統准教授、奈良先端科学技術大学院大学の栗崎晃教授らの研究グループは2日、肝臓から分泌される「アクチビンE」というタンパク質が、脂肪を燃焼させる褐色脂肪細胞の活性化やベージュ脂肪細胞の増加を促進し、エネルギー代謝を亢進させる作用を持つことを見出したと発表した。

「アクチビンE」は肝臓で高発現するが、これまでその機能などは理解されず、忘れ去られたタンパク質だった。北里大・橋本准教授らがその機能解析に取り組んできた。これがホルモンとして作用し、褐色・ベージュ脂肪細胞の機能を制御しているのではないか、とのデータを得て、今回の研究成果につながった。
今回の成果を起点にさらに研究を展開させたいとしている。

同研究成果は、10月31日に米国の国際学術誌「Cell Reports」オンライン版に掲載された。