2018年11月16日

京大、ヒト表皮細胞の分化と調節機構を解明

【カテゴリー】：ファインケミカル 【関連企業・団体】：京都大学

京都大学は16日、成宮周 名誉教授（医学研究科特任教授）、タムケオ・ディーン 医学研究科特定准教授らの研究グループが、ヒト表皮細胞の分化と、皮膚バリア機能の調節を担う重要なタンパク質フィラグリンの発現を誘導する内因性物質としてリゾホスファチジン酸 （LPA）を同定したと発表した。 皮膚バリア機能低下のモデルマウスを用いて、LPAがフィラグリンの発現上昇により皮膚バリア機能・保湿機能を改善することも確認した。 これらの結果は、アトピー性皮膚炎に代表される皮膚バリア機能低下を呈する病態の治療開発に応用できることが期待される。 同研究成果は、11月14日に米国の科学雑誌「Journal of Investigative Dermatology」に掲載された。