2018年11月20日
東大・日立、大規模データを高速で匿名加工処理
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日立製作所、東京大学

科学技術振興機構(JST)は20日、東京大学 生産技術研究所の喜連川優教授らと日立製作所の研究グループが、内閣府の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の支援を得て、大規模データの匿名加工処理を高速化する技術を開発したと発表した。

情報化社会の進展に伴い、個人情報を含む大規模データの活用が求められている。しかし、大規模データに対して、目的にかなう情報量を確保しながらプライバシー保護のために匿名加工を施すには、膨大な時間がかかることが課題だった。

研究グループは今回、大規模データの匿名加工処理の時間を大幅に短縮し、従来方法の100倍程度の高速性で、対話的に細かな調整をしながら繰り返しデータの抽出・加工・検証を行える技術を共同開発した。

同技術は今後、ヘルスケアや都市計画、購買履歴分析などへの活用が期待される。