2018年11月22日
石化協、10月の生産 前年比プラス3品目のみ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

石油化学工業協会は22日、10月の主要石油化学製品(18品目)の生産実績を発表した。
エチレンは552,600トンで、前月比16.1%(76,600トン)、前年同月比1.2%(6,600トン)の増加となった。
定修プラントは、出光興産(徳山)の1社1プラント。実質稼働率は95.2%(前月:94.9%)だった。

誘導品17品目の生産量を前年同月と比較すると、プラスはPVC、VCM、EOの3品目のみで、LD、HD、PP、PS、EGなど他の14品目はマイナスだった。うち7品目は2けた台の減少。

同協会調べの主要関連産業の生産動向(2018年4-9月実績)によると、自動車の生産台数は今年6月から8月にかけて3カ月連続前年割れだった。電気・電子機械もプラスは5月と7月の2カ月のみで、他の4カ月はマイナスで推移した。化学繊維は同じく前年割れが4カ月と不本意。期待の大きい住宅着工件数も6、7、9月はマイナスと低迷が続いた。“頼みの綱”の公共工事(受注高)そのものが5月から8月の4カ月間は前年割れ状態だった。関連産業の生産が振るわないことは、石化製品伸び悩みの最大要因といえそうだ。


ニュースリリース

2018年10月主要石油化学製品生産実績
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1542869658.pdf