2018年12月06日
東レ、マレーシアでABS樹脂設備 大幅増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは6日、ABS樹脂「トヨラック」の需要が好調なため、マレーシアの子会社Toray Plastics (Malaysia) 社(TPM)の生産能力増強を決めたと発表した。透明グレードの拡販に向けて、年産75,000トンの設備増強を行う。稼働開始は2020年11月の予定。

これによりTPMの生産能力は年産425,000トンとなり、既存の東レ千葉工場とあわせて東レグループ全体の生産能力は年産497,000トンに拡大する。

ABS樹脂の世界需要は850万トン(2017年)で、中国やアセアン、新興国の需要増により、年率3%の安定成長が見込まれる。特に、透明ABS樹脂や耐熱性や耐薬品性などに優れた高機能ABS樹脂の世界需要は200万トンと推定され、家電・OA・自動車・玩具など幅広い分野で年率4%以上の成長が予測されている。日本の拠点である千葉工場と連携しながらグローバル展開をさらに進めていく方針だ。