2018年12月14日
東京農工大と東北大、タンパク質の構造形成を助ける薬剤開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東北大学

東京農工大学大学院の村岡貴博准教授(応用化学)らと東北大学学際科学フロンティア研究所の奥村正樹助教らの研究グループは14日、タンパク質が正しく機能するために必要不可欠な酸化的フォールディングというステップを、細胞内で使用されているグルタチオンよりも高い効率で促進する低分子「グアニジンチオール(GdnSH)」を開発したと発表した。GdnSHのような薬剤は、今後インスリンや抗体などジスルフィド結合を含むタンパク質の高効率生産に役立つと期待される。

同研究は、日本学術振興会の科学研究費助成事業若手研究(A) 、連携型博士研究人材総合育成システム、物質・デバイス領域共同研究拠点の共同研究プログラムなどの助成を得て実施した。

本研究成果は、英国王立化学会のChemical Communications誌電子版(11月27日付)に掲載された。