□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ CNT NEWS vol.3533 (2014年10月30日) 発行:ケムネット東京 http://www.chem-t.com □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ━━◆CONTENTS◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆行政/団体 2014/10/30 医薬品機構、関西支部開設1周年記念シンポ https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41256 2014/10/30 7−9月期の国産ナフサ基準価格 70,900円/kl https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41259 ◆経営 2014/10/30 住友化学、愛媛・西条市にカット野菜工場竣工 https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41260 2014/10/30 昭和電工・第3四半期、経常益38%増 170億円 https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41261 2014/10/30 BASFと戸田工業、LIB用正極材を合弁事業化 https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41262 2014/10/30 日本触媒、日本ポリエステル株をタキロンに譲渡 https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41263 2014/10/30 大日住友薬、旧大阪工場用地を阪神電鉄に売却 https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41264 2014/10/30 協和キリン、高崎工場内の新製剤棟が完成 https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41266 ◆ファインケミカル 2014/10/30 理研、ロシア・カザン大学などと医療・ゲノムで協力 https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41257 2014/10/30 田辺三菱、モノクローナル抗体剤の適応追加申請 https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41267 ◆新製品/新技術 2014/10/30 タカラバイオ、iPS細胞から心筋細胞 量産化へ https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41265 ◆環境/安全 2014/10/30 関化協、「危険物の輸送と安全管理」講習会 https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=41258 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※※<CNT Newsを読まれる際のご注意>※※※※※※※※※※※※※※※※※ 記事の内容は、予告なく変更することがございます。最新の内容は、 当社ホームページ(http://www.chem-t.com)でご確認下さい。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ---------------------------------------------------------------------- ◆行政/団体 ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 医薬品機構、関西支部開設1周年記念シンポ 医薬品の安全対策や健康被害救済業務を扱う医薬品医療機器総合機構(PMDA) は、関西国際戦略総合特別区域地域協議会と、「PMDA関西支部開設1周年記念 シンポジウム」を11月5日大阪市北区のグランフロント大阪北館で開催する。 シンポジウムは、日本の医療関連イノベーションを促進するために、その方策 や実際の活用事例を紹介し、医薬品・医療機器・再生医療等に関連する企業や 大学関係者の活用につなげるのが狙い。 講演は、「薬事戦略相談の活用について」(堀内直哉・PMDA関西支部相談課長) 、「GMP/GCTP/QMS調査について」(陰山拓哉・PMDA関西支部調査課長)、「日本 発新規医療機器開発(コラーゲン半月板)と健康寿命:PMDA−WESTから世界へ」 (中田研・大阪大学大学院医学系研究科健康スポーツ科学教授)、「幹細胞増殖 因子を用いた声帯の再生治療」(平野滋・京都大学大学院研究科耳鼻咽喉科・頭 頸部外科講師)、「自家製品の品質・安全性に関する薬事戦略相談を受けて」( 相羽教代・ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング薬事部薬事課長)、「企業 から見た実用化への期待と課題について」(桑原雅明・日本製薬工業協会薬事委 員会委員長=武田薬品工業医薬開発本部日本開発センター薬事部長)。 また、「革新的医薬品・医療機器の実用化への道筋と医療関連産業の活性化へ の期待」をテーマにパネルディスカッションを行う。 参加費は無料。定員は250人。 問い合わせ先は、関西国際戦略総合特別区域地域協議会事務局(TEL:06-4803 -5557)。 ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 7−9月期の国産ナフサ基準価格 70,900円/kl 財務省が30日発表した9月貿易統計によると、ナフサ輸入価格は68,982円/klで 前月比204円安となった。 今年第3四半期(7−9月)の平均価格は68,942円/kl、これにより国産基準価格 は70,900円と確定した。 第2四半期の69,900円に対して1,000円/kl上昇した。 <2014年・ナフサ輸入価格の推移> 【第1四半期】 1月  2,468,567kl  175,515,089千円 単価 71,100円/kl 2月  1,964,380kl  138,402,719千円    70,456円/kl 3月  2,218,145kl  151,527,519千円    68,313円/kl 合計 6,651,092kl  465,445,327千円    69,980円/kl  (国産基準価格 72,000円/kl) 【第2四半期】 4月 1,754,042kl  118,414,508千円 単価 67,510円/kl 5月 2,005,110kl  136,450,187千円    68,051円/kl 6月 1,990,933kl  135,803,735千円    68,211円/kl 合計 5,750,085kl   390,678,459千円    67,943円/kl  (国産基準価格 69,900円/kl) 【第3四半期】 7月 2,195,573kl  150,743,219千円 単価 68,658円/kl 8月 2,213,559Kl  152,304,416千円 単価 69,187円/kl 金額端数調整 9月 1,994,263kl  137,568,335千円 単価 68,982円/kl (国産基準価格 70,900円/kl) ---------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------- ◆経営 ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 住友化学、愛媛・西条市にカット野菜工場竣工 住友化学は30日、同社が出資する「サンライズ西条加工センター」(代表取締 役、西本麗・住友化学常務)が、愛媛県西条市に四国地方最大級のカット野菜 工場を竣工したと発表した。 同センターは今年2月、JA西条や地元運送会社など6団体で設立。資本金9,800 万円。 国際的な衛生基準であるHACCP(注)の下で高品質なカット野菜を生産、販売 する。稼動開始は11月の予定。 カット野菜の需要が全国的に拡大するなか、世界初となる近赤外光照射による 鮮度保持技術(iRフレッシュ・注)を導入し、みずみずしいカット野菜を四国 だけでなく、本州や九州地方に届ける。農業の活性化と地域経済の発展に貢献 していく方針だ。 <用語の解説> ■HACCP とは :Hazard Analysis Critical Control Pointの略。食品の製造・ 加工工程のあらゆる段階で発生する恐れのある微生物汚染等の危害をあらかじめ 分析し、製造段階での対策などを定めた、衛生管理に関する国際基準。国連食糧 農業機関と世界保健機関の合同機関である食品規格委員会から発表され、各国に 採用が推奨されている。 ■iRフレッシュとは :四国総合研究所が開発した近赤外光による鮮度保持技 術。農産物に数秒〜数分間近赤外光を照射するだけで、みずみずしさを維持す る効果がある。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1414635007.pdf ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 昭和電工・第3四半期、経常益38%増 170億円 昭和電工が30日発表した2014年第3四半期(1−9月)連結決算は、営業利益が 前年同期比15%増の182億円、経常利益は38%増の170億円と大幅増益となった。 売上高は4.9%増収の6,476億円だった。 純利益は、投資有価証券評価損、減損損失の増加により67.7%の減少となった。 売上高はエチレン設備の定修で石油化学セグメントが減収となったが他の5セ グメントは増収。化学品セグメントはクロロプレンゴムなどが好調で増収増益 となった。 通期予想は据え置き。 【昭和電工・第3四半期(連結)決算】単位:百万円 ( )対前年同期増減率% ◇売上高    647,560(4.9) ◇営業利益    18,229(15.0) ◇経常利益    17,057(38.1) ◇当期純利益   2,179(△67.7) ◇1株当たり純利益  1.46円(4.51円) <2014年12月期・通期(連結)予想>単位:百万円 ( )対前期増減率% ◇売上高    895,000(5.5) ◇営業利益    32,000(23.3) ◇経常利益    26,000(10.7) ◇当期純利益   7,000(△22.8) ◇1株当たり純利益 4.68円 ニュースリリース参照 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1414649686.pdf ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 BASFと戸田工業、LIB用正極材を合弁事業化 ドイツ・BASFと酸化鉄トップメーカーの戸田工業(本社:広島市、宝来茂社長) は30日、日本を拠点にリチウムイオン電池用正極材事業を展開する合弁会社を設 立することで基本合意したと発表した。 新会社は社名「BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社」で、来年2月末に は本格活動を開始する。 出資比率はBASF66%、戸田工業34%。 <合弁会社事業概要> ◇商号  :「BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社」 ◇本店  :東京都(予定) ◇事業内容:ニッケル系・マンガン系など、正極材料の研究開発、製造、販売 ◇合弁事業の実行 :2015年2月末予定 ◇出資比率: BASF 66%、戸田工業 34% ◇製造拠点: 山口県山陽小野田市、福岡県北九州市 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1414646475.pdf ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 日本触媒、日本ポリエステル株をタキロンに譲渡 日本触媒は30日、同社が保有する日本ポリエステル(ニッポリ)の全株式を、 タキロン(本社:大阪市北区、兵頭克盛社長)に譲渡することで基本合意したと 発表した。今後両社間で譲渡条件を詰める。 日本触媒は、ニッポリ株式の99.2%を保有している。 ニッポリは、1953(昭和28)年に大阪府吹田市で操業を開始し、FRP(繊維強 化プラスチック樹脂)成形品やポリカーボネート樹脂シートを中心に業績を拡 大してきた。だが最近は事業環境が厳しく、さらなる発展のためには新規製品 の開発力やより強力な販売力を有するタキロンに事業譲渡することが得策と判 断した。 ◆対象会社の概要(2014年3月期) ・会社名  日本ポリエステル株式会社 ・本社所在地  大阪市北区芝田2−8−33 ・資本金 400百万円 ・創立 1953年 ・総資産  3,835百万円 ・売上高  5,209百万円 ・従業員  143名 ・主な事業 プラスチック製波板・平板等の製造・販売 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1414656222.pdf ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 大日住友薬、旧大阪工場用地を阪神電鉄に売却 大日本住友製薬は30日、2003年まで大阪市工場として使用してきた大阪市福島 区海老江の旧大阪総合センター用地 (土地面積:2万7,864平方メートル)と事務所・研究所などの建物(延床面積: 3万9,316平方メートル)を阪神電鉄に売却すると発表した。 譲渡価格は94億5000万円、帳簿価額16億9600万円で、76億8000万円の譲渡益が 出る。同社は2015年3月期の第3四半期決算に7,680百万円の固定資産売却益を 特別利益として計上するが、3月期業績予想には織り込み済み。 ニュースリリース参照 固定資産の譲渡について https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1414653301.pdf (英文) Sumitomo Dainippon Pharma Announces Transfer of a Fixed Asset https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1414653301.pdf ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 協和キリン、高崎工場内の新製剤棟が完成 協和発酵キリンは30日、高崎工場(群馬県高崎市)で約46億円を投入し建設を 進めていた注射剤製造の新製剤棟が完成したと発表した。 同社は、生産拠点再編化の一環として、富士工場(静岡県駿東郡)の製品を他 工場に移管する計画を進めている。今回完成した新製剤棟では、富士工場から 移管する製品をはじめ現在、高崎工場内の製剤棟で製造している製品および新 たに同社が開発する製品を製造する予定。 新製剤棟の特徴は、バイオ医薬品の注射剤を中心に多品目を効率よく生産でき、 3極GMP(欧州、米国、日本の医薬品製造管理基準)に準拠してグローバルに製品 を供給できる。 稼働開始は2016年、商業生産開始は2017年の予定。 ---------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------- ◆ファインケミカル ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 理研、ロシア・カザン大学などと医療・ゲノムで協力 理化学研究所の予防医療・診断技術開発プログラム(林崎良英・プログラムディ レクター)はこのほど、ロシアのカザン大学およびタタールスタンがんセンター の2機関と、医療・ゲノム科学分野での先端的な技術開発を目指すための包括的 な協力協定書に調印したと発表した。 今回の協定締結により、参加3機関が保有する資金、経営、臨床研究、技術開 発などのリソースを結びつけ、相互の機能を補完し合うことで、付加価値の高 い研究成果が期待される。 将来的には、ロシア連邦や周辺諸国だけでなく、開発した新技術や知見を広く 国際社会で実用化し、創造的で高度な予防医療、診断医療の実現を目指す。今 回の包括的協力協定は、その第一歩になるとみている。 ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 田辺三菱、モノクローナル抗体剤の適応追加申請 田辺三菱製薬は30日、抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤「レミケード点滴 静注用100」(一般名:インフリキシマブ)について、腸管型ベーチェット病、 神経型ベーチェット病ならびに血管型ベーチェット病の効能・効果の追加に係 る製造販売の承認申請を行ったと発表した。 ベーチェット病は、再発と寛解を繰り返す全身性炎症性の自己免疫疾患で、有 効な治療法が確立されていない難治性疾患。同社は、腸管・神経・血管の病変 を伴うベーチェット病を対象にした国内臨床試験を行い、有効性・安全性が確 認されたことから、適応追加の申請を行った。 ---------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------- ◆新製品/新技術 ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 タカラバイオ、iPS細胞から心筋細胞 量産化へ 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は30日、「ヒトiPS細胞由来の 心筋細胞の大量製造技術の開発」プロジェクトに着手すると発表した。 これは、京都大学iPS細胞研究所の山下潤教授が開発したiPS細胞から心筋細胞 への分化誘導技術をベースとし、新しい安全性評価試験法で求められている品 質を備え、製造ロット間の差がない心筋細胞の大量製造を可能にする製造工程 をタカラバイオが確立するプロジェクト。 その際、国立医薬品食品衛生研究所を中心とするグループと連携し、同グルー プに心筋細胞の評価を依頼し、そのフィードバックを元に改善を行いながら開 発を進める。 タカラバイオは、このプロジェクトで開発した成果をもとに、2015年度中に心 筋細胞の商用製造を開始することを目指す。iPS細胞から安定的に大量の心筋 細胞を製造する技術を確立することにより、医薬品の副作用予測に利用される 心筋細胞の市場は、5年後に100億円規模にまで成長することが期待される。 ---------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------- ◆環境/安全 ---------------------------------------------------------------------- 2014/10/30 関化協、「危険物の輸送と安全管理」講習会 関西化学工業協会は日本化学工業協会との共催で、「危険物輸送における安全 管理」講習会を11月12日13時に大阪市西区の大阪科学技術センター大ホールで 開催する。参加費は5000円(テキスト代を含む)。 講演内容は、「危険物輸送に関する国際規則等」(日本海事検定協会)、「危 険物の航空輸送」(国土交通省航空局技術部運航課)、「危険物の海上輸送」 (国土交通省海事局検査測度課)、「危険物の道路輸送とイエローカード」 (日化協・危険物輸送WG主査)、「試験法と判定基準」(元日化協・自己反 応性物質WG主査)、「危険物輸送における荷送人の役割」(日化協・危険物 輸送WG副主査)。 参加申し込み・問い合わせ先は、関西化学工業協会事務局(TEL:06-6479-380 8)。 ---------------------------------------------------------------------- =================================== CNT Newsは、化学関連の情報を集めた ケムネット東京の会員向け電子メール配信サービスです。 =================================== 記事へのご意見、お問い合わせは、 desk@chem-t.com まで 会員サービスの追加や広告お問い合わせ、 連絡先の変更など会員情報の変更は、 support@chem-t.com まで ====================================================================== CNT News vol.3533 2014年10月30日 発 行:(有)ケムネット東京 〒105-0022 東京都港区海岸1-1-1-3712 Tel:03-5405-1230 Fax:03-5405-3674 編集・発行人:國武 勝 Copyright(C)1999-2014 CHEMNET TOKYO Co,Ltd. 掲載記事の無断転載を禁じます。 ======================================================================