東北大学 学際科学フロンティア研究所の鈴木勇輝助教らは3日、DNAオリガミ法と呼ばれるナノ構造体作製技術を使い、イオンに応答して「しなやかに」変形するナノアームを開発したと発表した。
開発したナノアームは、多数の極微の変形モジュールから構成されており、それらの変形が累積されることでしなやかな動きを実現している。
同研究成果は、開閉運動、スライド運動、回転運動といった単純な動きが主だったDNAナノマシンの世界に、新たな設計アプローチを提案するものであり、細胞表面などやわらかで不定形な場で機能するナノ~マイクロスケールのロボット開発に資するものと期待されます。
同成果は4月1日にドイツ化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」にオンライン掲載された。
研究には日本学術振興会,文部科学省学術研究助成基金助成金、科学研究費補助金の支援を得た。
ニュースリリース
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/04/press20200403-04-dna.html