| 2006年10月24日 |
| 関東地域でも順調に普及しはじめた樹脂サイディング |
| 東京・町田市の工務店と施主を訪問 |
樹脂サッシと同様に樹脂サイディングも普及範囲がここにきて急速に広がってきた。当初の人気の範囲は、冬季の凍結によるモルタルや窯業系材料のひび割れ被害が深刻化していた北海道や東北地方といった寒冷地、あるいは塩風による金属系材料の錆びが大きな問題となっていた沿海地域などあるていど限定された範囲内にとどまっていた。しかし最近は、東北以西の比較的温暖な地域や内陸部でも、既存の外壁材にない様々な長所が建築業界や一般市民に注目され、採用件数が順調に増えつつある。その背景について塩ビ工業・環境協会樹脂サイディング普及促進委員会の佐々木慎介代表は、「住まいの持つ価値をもっと引き上げたいとの意識が多くの人々の間に急速に広がり始めた中で、福岡大学の須貝教授や信州大学の山下教授など建築学界の権威が樹脂サイディングの持つ多くの特徴、すなわち凍害や塩害に強く耐久性能が既存の外壁材を大きく上回りしかも塗り替えなどのメンテナンスが不要といった特質をきちんと評価して各地で積極的に推奨して下さるようになったことが大きい」と解説する。関東圏でもここにきて普及のピッチが急速に上がっているという。樹脂サイディングの持つ特徴に注目し、事業の拡充材料として活かしていきたいと考える工務店が相次ぐようになってきたことが最大の要因と見られている。そこで、そうした工務店の一つである「リフォームショップ りぴーと」の白崎誠社長を東京・町田市に訪ね、樹脂サイディングの受注の現状と今後の取組みについてお話を聞いた。また、同社長の勧めでいち早く同サイディングの採用に踏み切った同市内のあるお宅を訪問してご夫人から感想もうかがってみた。 リフォームショップ「りぴーと」代表 白崎誠氏に聞く —白崎さんはかねてから樹脂サイディングの普及に積極的に取り組んでおられるようですが、どんなことが発端となったのですか。 白崎 いまから10年ほど前のことですが、ある住宅街を車で走っていたとき、とても素敵なお家が眼に飛び込んできたのです。それまで見かけたことのない実にしゃれた感じの外壁のお家で、思わず車を止めてそばに近寄ってみると家の前に案内板が立ててあり、そこに外壁の製造企業名や電話番号等が書き記してあったのです。早速事務所に帰って資料を取り寄せて目を通してみると、私が一目見て強力なインパクトを受けた素晴らしい外観だけでなく、寿命が極めて長いこと、塗り替えが不要なこと等々、既存の外装材にない特徴を数多く持っていることが紹介されており、一層興味をかきたてられたのです。そして、ちょうどリフォ−ムをご希望のお方がおられたので資料をお見せし、同時にくだんのお家も見ていただいたところ、そのお客様もすっかりお気に召され、それが当社にとっての樹脂サイディングの受注第一号となったのです。ですから、まさに偶然の発見がその後の樹脂サイディングとの深い係わりの第一歩となったわけです。 —通りがかりのお家で初めて樹脂サイディングを眼にされたとき、どうしてそんなに強い印象を受けたのでしょうか。また、実際に施工してみた感じはいかがでしたか。 白崎 清潔感に富んでいるだけでなく、金属系や窯業系のサイディングと異なるソフトな立体感と適度の質量感を持っていて、そうした点がとてもしゃれているという印象を受けましたね。で、いざ施工段階に入ると、製品の重量が金属系や窯業系の製品を大幅に下回っているので工事がとてもやりやすいことがはっきり実感でき、職人達ともども、これはいけると一層意欲をかきたてられました。 —いらい白崎さんは、リフォームの受注に当たっては樹脂サイディングンの採用を多くの施主の方々に強くお勧めと聞きます。その理由としてはどんなことが挙げられますか。 白崎 それは、さっきお話した最初の施主さんをはじめ、当社で施工させていただいたお客様が口を揃えて樹脂サイディングを採用して良かったとおっしゃって下さるからにほかありません。私どもでは、どんな種類の工事であれ、施工のあとできるだけ頻繁に施主の皆様の間を回ってご意見をお聞きするようにしていますが、樹脂サイディングに対する評価は抜群ですね。 —どんな点が特に人気なのでしょう。 白崎 これまでの外壁だと4〜5年ごとに必要だった塗り替え作業が全く不要になったこと、汚れてもぬぐうだけで簡単にきれいにできること、色合いや強度が何年たっても施工時となんら変わらないこと、といった点が高く評価されています。雨水の沁み込みや吸い込みがない点も人気の一つです。有難いことにクレーム数はゼロです。 —現在はどういった地域を対象に事業を進めてきていますか。また、最近の樹脂サイディングの受注で何か特徴的な現象が表れていたらご紹介ください。 白崎 現在は、町田市と川崎市麻生区とを主な守備範囲としています。ですが、最近ホームページを立ち上げてからは少し離れた他の地域からの問い合わせや注文が目立って増えてきています。この点は最近の受注面における最大の変化と言えます。ホームページを立ち上げて本当によかったと思っています。当社のHPのアクセス件数が最も多いのは「外壁の塗り替え」をはじめとしたサイディング関係の問い合わせですから。 —これからもHPによる問い合わせや受注はまだ増えていくと見ていますか。 白崎 増えていくでしょうね。いまは樹脂サイディングの存在自体が多くの一般市民に知られていません。ですが、市民の多くは住宅の質をもっと高めたいと常に考えており、有益な情報を欲しがっています。HPはそうしたニーズに的確に対応できる最有力手法の一つと言えます。ですから、樹脂サイディング業界の皆さんもHPの内容をさらに充実していくことでより多くの市民に樹脂サイディングの持つ素晴らしさを十分に知ってもらうように持っていっていただきたいと思います。 —樹脂サイディングの需要自体はまだ伸びていくとお考えですか。 白崎 それは間違いないと思います。リフォームの需要はこれからまだまだ増えていく見通しですからね。ただし現在は、先ほども申し上げたように樹脂サイディングの存在も、またその特徴も多くの市民にまだ十分知られていません。既存の外壁材のお家をリフォームする際には、高価な塗料を使っての壁の塗り替えがどうしても必要となります。しかし高級塗料の中には1斗缶の価格が14万円するものもあったりして大変なコストがかかる。しかも、4〜5年経てばまた塗り直しが必要となります。この点が外壁を改善したい多くの市民に取ってはまことに頭の痛いところなのです。 樹脂サイディングを採用すればそうした悩みから開放され、家のイメージもがらりと変えることができます。ですから、リフォームが盛んになってきた現在は樹脂サイディング業界に取ってこれまでない大きなビジネスチャンスと言えます。むろん、当社もこの機を逃さず、樹脂サイディングの普及に一層力を入れていきたいと考えています。 川崎市麻生区内のお家に樹脂サイディングを採用された細海様のご夫人のお話 以前の外壁は木製の羽目板によるものでしたが、2年もたつと塗料が部分的に剥がれて概観が著しく損なわれることになるので手入れがたいへんでした。そうしたなかでたまたま工務店のご紹介で樹脂サイディングのお家を拝見でき、これは素敵と思い詳しくお話をうかがったところ、従来のような塗り替えの悩みからも開放されることが分ったのですぐに樹脂サイディングへの切り替えを決めたのです。 樹脂サイディングに変えてからは塗り替えが全く不要となり、また汚れも簡単にふき取れるので常に清潔感を維持できるようになり満足しています。台風の際の強烈な横殴りの雨に対しても何ら問題なく適応できています。それと、樹脂サイディングに変えてからは、フラットであった従来の木製の外壁と異なりあるていどの立体感を持っているせいでしょうか、多くの友人から"何だかお家が大きくなったみたい"と言われる点も嬉しいところです。 ![]() リフォームショップ「りぴーと」代表 白崎誠氏 |