| 2007年11月12日 |
| 盛況だった「住まいと環境・エネルギーセミナー」 |
| トークディスカッション「塩ビサッシと地球温暖化防止」が人気 |
(財)地球・人間環境フォーラムと塩ビ工業・環境協会が10月27日に環境省の後援で東京ビッグサイトの特設ステージにおいて開催した「第5回住まいと環境・エネルギーセミナー/リフォームと地球温暖化を考える」は、主催者側の当初の予想を大きく上回る一般市民の参加を得て極めて盛況であった。 今回のセミナーは、“地球温暖化問題に対する人々の関心が大きく高まってきたいまこそ、優れた断熱・省エネ性能を持つ塩ビサッシが地球温暖化防止にいかに大きく寄与する製品であるかを一人でも多くの人々に知ってもらうようにしたい”との関係者の思いによって企画されたもの。 「“地球温暖化防止”と“窓とリフォームとの関係”」をテーマとするトークディスカッションと、「エコリフォームでSTOP! 温暖化」をテーマとしたトークセッションとの2部構成でスタート。 第1部のトークディスカッションには環境省大臣官房長の小林光氏、東京大学大学院工学系研究科教授の坂本雄三氏、自然界の報道写真家として著名な宮崎学氏の計3氏が、そして第2部のトークセッションには歌手のアグネス・チャンさんが出演し、ともにフリーアナウンサーの酒井ゆきえさんの司会で活発に意見を述べた。 会場には、開演前から多くの一般市民が集まり、予め用意された100席がたちまち満席となって急遽追加した20あまりの補助椅子でも足りず、担当者が対応に大童となった。 トークディスカッションにもトークセッションにも大勢の一般参加者が熱心に耳を傾け、閉会時には講演者を呼び止めてメモを片手に質問する市民も複数見かけられた。 開会に当たっては塩ビ工業・環境協会の土屋隆会長(東ソー社長)が主催者を代表して挨拶に立ち、「塩ビサッシは、優れた断熱性能による省エネルギー効果によって地球温暖化防止に大きく寄与するとともに結露防止を通して健康維持にも大いに役立つことが様々なデータや実験等で確認されています。本日ここにおいでの市民の皆さんには、このセミナーを通して塩ビサッシの持つこうした環境適性についてぜひ十分ご理解いただきたい」と強くアピールした。 第1部では、はじめに小林官房長が、塩ビサッシ窓を環境省で採用した結果得られた省エネ効果を具体的に披露するとともに、同省で実施中の断熱リフォーム普及支援策や政府で計画中の新たな減税制度を紹介、そして「地球温暖化の防止と快適な暮らしの両立には樹脂サッシ窓の普及が重要」と結んだ。 また坂本教授は、同大学の研究で明らかとなった塩ビサッシと複層ガラスの組み合わせによる断熱窓のもたらす省エネ効果等について説明し、最後に「地球温暖化の防止には建物の最大の開口部である断熱化が不可欠なので、皆さんもぜひ樹脂サッシによる窓の採用を前向きに検討していただきたい」と訴えた。 宮崎氏とアグネス・チャンさんの二人はともに「地球温暖化の防止には民間人一人ひとりが身近なところから省エネを進めていくことが何よりも大切」と強調した。 当日のセミナーの出演各氏の発言概要は以下の通り。 <土屋隆氏の挨拶> 現在の塩ビ工業・環境協会は、塩ビサッシが地球温暖化防止に大きく寄与する点に着目してその普及促進に総力を挙げて取り組んでいるところです。 さいわい最近は、塩ビサッシの持つ優れた断熱・省エネ性能と結露防止性能とが多くの関係者に知られるようになってきました。環境省が本庁舎に塩ビサッシと複層ガラスを組み合わせた内窓を採用して下さったのも、塩ビサッシの持つこうした環境適性を正当に評価していただけたからにほかならないと感謝しています。加えて環境省では、一般市民のリフォームに対する補助金交付制度の整備によって塩ビサッシ等による家屋の断熱・省エネを積極的に後押しする政策も推進中です。 ここにお集まりの皆さんには、このセミナーを通して塩ビサッシの持つ優れた断熱・省エネ性能や健康適性、さらには国がいかに家屋の断熱化に熱心に取り組んでいるかを十分ご理解いただきたいと強く祈念します。 <小林光氏の話> 地球温暖化がこのまま進んでいけば、遠からず全ての国が大変な被害を受けることになるのは明らかです。ついては、全ての建物の省エネが極めて重要な課題となります。 こうした観点から環境省では昨年から本庁舎の執務室に樹脂サッシと複層ガラスとを組み合わせた内窓を順次設置して断熱・省エネに取り組んでいます。今年の冬場には、その断熱窓がどのていど断熱・省エネ効果を発揮するかを入念に測定してみたのですが、その結果、断熱内窓をきちんと閉めた場合は平均室温を22℃以上に保てることが確認できました。既存のタイプの外窓だけの場合に比べると日中平均で2.7℃、最大4.6度の違いが出ることも分かりました。お陰でこの冬場は暖房を使用することなく過ごせました。省エネも、大変ながまんを伴う手法のものでは決して長続きしません。しかし、優れた技術なり製品なりを活用すれば快適な生活を続けながら断熱・省エネを実現できるということが今回の私たちの試験採用で立証できたと言えます。 環境省では、こうした経験も踏まえて樹脂サッシ窓の採用等による一般家屋の断熱リフォームに対して所要資金の3分の1を補助し、加えて税制面での優遇措置も講じるなどの支援策を積極的に展開していくことにしています。 本日お集まりの皆さんにはこうした点もぜひ知っていただき、今後の参考にしてもらいたいと思います。また、このセミナーの閉会後は、同じ会場内に展示されている樹脂サッシと複層ガラスとの組み合わせによる断熱・省エネ窓の実物もぜひごらんになったうえでお帰りいただきたい。 <坂本雄三氏の話> 地球温暖化の防止には、家の中で熱の出入りが最も大きい窓の断熱化が不可欠です。特に冬場は、窓の断熱化が極めて重要となります。ではどうすればよいかですが、ポイントは、無理ながまんをしないでなお省エネを実現できる方法を見つけることです。私たちのグループでは、その点に留意して様々な研究を進めてきた結果、樹脂サッシと複層ガラスの組み合わせた窓の設置が省エネと快適な暮らしの両立を実現するのに最も適切な方法であるとの結論を得ました。 残念ながら日本ではまだアルミのサッシが大半を占めています。これは、樹脂サッシがアルミサッシを大きく上回る断熱性能を有している点を多くの人々が知らないままきていることによるものです。もしも、個人の家屋の窓を全て樹脂サッシによる窓に切り替えたら年間で3,500万トンものCO2を削減できることになります。また、省エネに加えて結露の防止も合わせて実現できるので、かびやダニの発生に悩まされることなく健康で快適な暮らしをおくれることにもなります。さらには防音・遮音効果も得られます。 皆さんには、こうした点を十分念頭に置いてぜひ樹脂サッシによる断熱窓の採用を前向きに検討していただきたいと思います。 <宮崎学氏の話> 最近は、梅雨が1ヵ月遅れたり害虫が増えたりして自然界には明らかに以前と異なる現象が現れています。これも地球温暖化の影響ではないかと不安にかられます。 森の動物達もそうした環境の変化を敏感に感じているようで、よく観察すると、できるだけ外気に身をさらされないようにねぐらの形を改めるなりお互いに身を寄せ合って過ごすようにするなり様々な工夫を凝らしながら生きていることが発見できます。 私たち人間も、事態を放置せず先ずは自らの身の回りの省エネに一人ひとりが意欲を持って取り組むことから始めることが必要と思います。 <アグネス・チャンさんの話> 地球温暖化の問題には以前から関心が高く、現在は“電気代25%カット”を目標に省エネに取り組んでいるところです。冬の暖房の使用時間は夜の一定の時間帯だけに絞るなどで何とか目標をクリアしようとしていますが、子供たちに無理強いができないので苦戦しています。 けれど、地球温暖化の防止には国民一人ひとりが身近なところから省エネに着手することが大切です。ついては、省エネに結びつくいわゆるエコ商品の価格をもっと安くしてより多くの市民の間にエコ商品が行き渡るような工夫も必要ではないかと思います。 また、先ほどのトークディスカッションを聞いて窓の断熱化もぜひ必要と痛感しました。海外では樹脂サッシの窓の採用が普通になっているのに日本はそうなっていません。子供たちのためにも樹脂サッシの普及が強く望まれます。 ![]() 熱心な参加者を集めたセミナー会場 |