| 2008年11月26日 | ||
| 人気集めた「住まいと環境・エネルギーセミナー」 | ||
| 樹脂サッシ居住者の調査結果にも来場者が強い関心 | ||
東京ビッグサイトで開催された「第4回 日経住まいのリフォーム博」の特設ステージを使って塩ビ工業・環境協会と(財)地球人間環境フォーラムが22日に実施した「第6回 住まいと環境・エネルギーセミナー」には、用意された約140人の椅子に満席の聴衆に加え、200人ていどの人がステージを取り囲んで熱心に耳を傾け、これまで以上に熱気あふれるセミナーとなった。 また、前日の21日に同じ特設ステージで行われた近畿大学理工学部建築学科の岩前篤准教授による「温度差の少ない家で医療費が変わる — 高断熱住宅に改修した方々のアンケートより—」と題する講演会にも多数の来場者が集まり、極めて盛況であった。聴衆同士の会話の弾み振りや明るい表情等から推して、樹脂サッシ窓の採用による住まいの高断熱・省エネ化(エコリフォーム)の重要性を一人でも多くの市民に知ってもらいたいとの主催者側の目的は十分達成できたと言えそうだ。 都合6回目となった今回の「住まいと環境・エネルギーセミナー」は、「快適エコリフォームのすすめ/家庭でできるCO2削減」をテーマとする第1部と、「無理なく自然なエコ暮らし/海外エコ事情」を主題とする第2部とで構成。 第1部では、塩ビ工業・環境協会の菅原公一会長(カネカ社長)の開会の挨拶に続いて、環境省総合環境政策局の小林光局長、東京大学大学院の坂本雄三教授、そして歌手であり女優でもある早見優さんの計3人がフリーアナウンサーの酒井ゆきえさんの司会で、住宅の高断熱化の持つ意味の重要性と高断熱化の現状ならびに今後の展望等について話し合った。また、第2部では、早見優さんと、モデル兼エッセイストのはなさんの二人が同じく酒井さんのリードで、主婦としてあるいは女性として実践できる住まいのエコ化について活発に意見を述べ合った。 冒頭、挨拶に立った菅原会長は「かねてから私たち塩ビ業界は、冬は暖かく夏は涼しい住まいの普及に大きく貢献してきたいと考え、高断熱樹脂サッシの普及に懸命に取り組んでいる。今回のセミナーでは、一人でも多くの市民の皆さんに樹脂サッシの持つ優れた断熱・省エネ性能や遮音性能を十分にご理解いただき、そして住まいの断熱・省エネ・防音化に大いに役立てていただけることを心から願っている」と述べ、さらに「塩ビ樹脂は原料の60%が無尽蔵の天然の塩なので文字通り省資源・省エネ型の素材。この点もぜひ念頭に置いてご活用いただきたい」と付け加え、樹脂サッシ窓の採用による住まいの断熱・省エネ化への積極的な取組みを来場者に強く呼びかけた。
この指摘を受けるかたちで坂本教授が「わが国のCO2の総排出量のおよそ30%は、住宅・建築物からの排出で占められている。したがって、地球温暖化防止の最重要課題は住宅・建築物の断熱化の推進ということになる」と述べ、合わせて、実際に室内の温度の多くが窓を通して簡単に外部に逃げるなり、あるいは逆に外部の高温や冷気が窓を通して容易に室内の進入するなりしている様子を具体的な数字を示しながら丁寧に説明した。 そのうえで同教授は、「現在の住宅をはじめとした建築物の多くは、断熱化が遅れているため同じ屋内でも部屋によって温度に大きな違いが生じがちであり、それがヒートショック等の重大な健康被害をもたらす大きな原因となっている」とも指摘、「こうしたいくつかの重要な問題の解決には樹脂サッシによる断熱窓の採用が不可欠。このことは、あるNPOが高断熱住宅に新たに居住した334人を対象に最近実施したアンケート調査でも十分確認されている。こうした点も本日お集まりの皆さんにはぜひ知っていただきたい」と訴えた。 また同教授は、最近、東京大学がキャンパス内の校舎全体の省エネ改修に踏み切る方針を固めた点についても触れて「樹脂サッシによる断熱窓の採用も省エネの有力手段の一つ」と述べ、東大キャンパスに樹脂サッシが順次採用されていく可能性が大きい点を示唆した。 公共施設における樹脂サッシの採用と言えば、直ちに思い浮かぶのは環境省による内窓の全面設置。司会者からその目的について質問を受けた小林局長は「省エネの徹底を関係者全てに強く呼びかけていくには、環境省自らも部屋全体の省エネを率先して実施すべきと考えたからにほかならない」と回答、そして、 その結果については「冷暖房なしでも夏冬とも快適に仕事ができるようになり、大きな省エネ効果を上げることができた」と、様々な実証データを織り交ぜながら多大な成果が上がっている点を披露した。また、一般市民の断熱リフォームに対しては国が補助金交付や税制の優遇措置等で積極的に支援することにしている点もくわしく紹介して、来場者にその活用を強く訴えた。 一方、早見さんは「12年前に作った私の家にはあいにく樹脂サッシが入っていない。当時は樹脂サッシの話など聞いたことがなかったからで、このため冬場は毎朝起きると先ずは窓の結露を拭き取るのが日課となっていて、これが大変な作業」と苦労話を紹介。そして「いまお二人のお話を聞いて樹脂サッシによる断熱窓が省エネだけでなく健康保持にもいかに大きく寄与するかがよく理解できた。女性はとかく水周りの改良にのみ神経を使いがちだけれど、これからは窓の断熱化がいかに大切かを十分考えていく必要があると痛感した」と続け、認識を一新した点を率直に表明した。 第2部の早見さんとはなさんとの対談では、「いま住んでいるマンションは窓が大きくて数も多いので、夏は暑く冬はとても寒い。それに湿気も高いので加湿器を何台も使う必要がある」(はなさん)、「欧米と異なり、日本の家屋は冬場になると部屋を一歩出たとたんに寒気に襲われる。それに外部からの騒音の進入もやっかい」(早見さん)等々、先ずはお互いが日頃の暮らしで痛感している悩みを披露しあった。 次いで、司会者から樹脂サッシ窓による住まいの断熱化について意見を求められると「先刻、塩ビ工業・環境協会のブースを訪ねていろいろお話を聞いたり実物を拝見したりした結果、樹脂サッシが環境保全にも人の健康維持にも大きく役立つことがよく理解できた。また、内窓の設置によって外部からの騒音をシャトアウトできる点や防犯にも大きな効果がある点もわかった。これからは子どもたちの将来も考えて十分参考にしていきたい」と同じ感想を口にして盛んな拍手を集めた。 |