| 2003年08月28日 |
| 進むリサイクル対策 |
樹脂サッシとは、窓枠に樹脂(塩ビ樹脂)を用いたサッシのことである。製品として登場したのは30年ほど前と歴史があるが、建て替えなどで処分される廃樹脂サッシは、現実にどう処理、リサイクルされているのだろうか。 プラスチック業界の担当者は、「樹脂サッシが北海道などに本格的に登場したのは1977年。住宅の寿命を30年とすれば、廃樹脂サッシが実際に出てくるのは2007年ごろになる。この時点で年間200トンの廃樹脂サッシが排出されるだろう」と予測する。 つまり、現在は、樹脂サッシの廃材は世の中にほとんど出ていない。ところが、新品の樹脂サッシ製品は一部にリサイクル原料を使ったものが多い。なぜなのか。 「実は、樹脂サッシの新品を生産する工程で切りくずなどの廃材が出る。それをリサイクル原料として活用、樹脂サッシの内側の外から見えないところに部分的に使っている」というわけだ。 生産工程で出る廃材と建設解体工事現場から2007年以降、大量に排出される廃材。この2つにうまく対応できれば、樹脂サッシはリサイクルの面で「優等生」になれるというのである。 その2007年を見据えて、トステム、不二サッシ、YKKなど樹脂サッシメーカー14社は、いま廃樹脂サッシの回収リサイクル方法について、共同研究に乗り出している。 廃樹脂サッシの場合、壁材、壁紙、防湿材などが付着して、建設解体現場から運び出されるのが通例だ。リサイクルするうえで、この付着物をどのように分別除去するかが課題となる。 北海道で行った実験では、まず洗浄して汚れを落とし、窓枠の端部を切断→軟質塩ビ切断→金属粉除去→塩ビ形材表面の清掃などの工程を経て、付着物を取り除くことができた。14社は今後、廃樹脂サッシの回収方法を研究し、万全の体制で完全リサイクルに挑む。 |