| 2003年08月28日 |
| 北米で急成長 |
「サイディング」。わが国ではこの言葉を耳にする機会はあまりないが、三菱樹脂、ゼオン化成、信越ポリマーの3社と塩ビ工業・環境協会で構成する「プラスチック・サイディング懇話会」によると、サイディングとは「家屋の外装材」のこと。 種類は、プラスチック製のほかにも木材、モルタル系、金属系、窯業系と、いろいろあるが、プラスチック製には、リフォームに最適、新築に劣らない仕上げ、水につよく、メンテナンスが容易など、長所がそろっているという。 同懇話会によると、塩ビサイディングはおよそ40年前、北米に登場した。いらい北米では他の材料を抑えて急速に普及し、この10年の年間平均成長率は実に9%に達している。市場規模は、2000年の時点で東京都23区の約1.2倍に相当する735キロ平方メートル。新規外装材市場における塩ビサイディングのシェアは、米国で51%、カナダは70%という高さ。しかも最近は、リフォーム用外装材に加えて新築家屋にも塩ビサイディングを採用する家庭が増えているという。 米国の02年の塩ビ樹脂(PVC)の国内向け出荷量は、前年比5%像の642万8,000トン。このうちサイディング向けは97万8,000トンで9%の伸び。数量ではパイプ向けに次いで多い。 では、なぜ北米で塩ビサイディングがこのように早くから普及し、高成長を続けてきたか。背景としては、まず木造住宅が多いことがあげられている。木造家屋の場合は、寿命を長持ちさせるため、ペンキの塗装や塗り替えが不可欠であり、そのための労力や費用が大変になる。 塗装も塗り直しも不要でしかも耐久性や美観など、他の材料にない魅力をもった塩ビサイディングに人気が集まり、そのまま今日に至っているというのが実情のようだ。 ![]() |